※医師の判断に基づき選択的に実施する項目 貧血検査(ヘマトクリット値、赤血球数、血色素量)、心電図検査、眼底検査、血清クレアチニン検査。体の状態は年々で変化するため、前年の健診で問題がなくても、誕生月に受けるなどして1年に1回健診を受ける。動機づけ支援積極的支援 女性は40歳以降、女性ホルモンの分泌低下の影響などで肥満や生活習慣病になりやすく、メタボに注意が必要です。メタボは内臓脂肪型肥満と、高血圧・脂質異常・高血糖のうち2つ以上ある状態で、動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞などを発症するリスクが高くなります。 特定健診はメタボの該当者とその予備群の発見に重点をおいたもの。健診結果からメタボリスクの高い人を保健指導対象者として抽出し、専門家がレベルに応じて指導し、肥満や生活習慣病の改善をめざします。基準値から外れている項目があれば要注意。健診結果のコメントなどを参考に生活習慣を見直す。❶腹囲男性女性❷BMI※25以上※BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)問診 身長体重 BMI腹囲 身体診察血圧中性脂肪HDLコレステロールLDLコレステロール(non-HDLコレステロール)身体計測85cm以上90cm以上情報提供血中脂質検査リスク低以下のリスクの重なりをチェックする❶高血圧❷脂質異常中性脂肪 150mg/dL以上 またはHDLコレステロール 40mg/dL未満❸高血糖❹喫煙歴あり(①〜③のリスクが1つ以上の場合にのみカウント)検査数値が基準値内でも数値が悪化していれば要注意。経年変化もチェックし、健診結果は保管する。空腹時血糖またはヘモグロビンA1c(やむを得ない場合は随時血糖)血糖検査リスク中AST(GOT)ALT(GPT)γ-GT(γ-GTP)最大(収縮期)血圧 130mmHg以上 または最小(拡張期)血圧 85mmHg以上空腹時血糖100mg/dL以上または ヘモグロビンA1c 5.6%以上(やむを得ない場合は随時血糖)肝機能検査尿検査リスク高49尿糖尿たんぱく健診結果に目を通し、生活習慣を見直す保健指導対象者を階層化レベルに応じた特定保健指導を実施特定健診の検査項目各検査数値の経年変化をチェックする前年、問題がなくても毎年健診を受ける40歳以上の人は1年に1回「特定健診」を受けましょう健診を有効活用する3つのポイント312
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