からだおもい
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チェック!チェック!✓気をつけたい病気や不調 月経前になると、乳房の張りや体のむくみ、頭痛、肌荒れ、イライラなどに悩まされる人がいます。こうした月経前の不調は、ホルモンバランスの変動で起こり、程度の差はあれ、ほとんどの女性に起こるもの。多少の不調なら病気ではありませんが、日常生活に支障が出るほど症状がつらい場合は、「月経前症候群(PMS)」とされ、婦人科や女性外来で治療が可能です。 月経前の不調はストレスが多いと強くなる傾向があるため、月経の予定を把握して、月経前は睡眠や休息をきちんととるようにしましょう。また、セルフケアで症状をやわらげることができます。おすすめは心身のリラックス効果があるアロマテラピー。ラベンダーやゼラニウムなどのアロマオイルを使った芳香浴やアロマバスがおすすめです。カフェインやアルコール、甘いものを控えることも月経前の不調の緩和に効果的です。卵胞の発育に伴い、卵胞がエストロゲンを分泌して子宮内膜を厚くする。心身ともに安定して活動的になり、女性が美しく輝く時期。月経の3〜10日前になると日常生活に支障が出るほどつらい症状が現れ、月経がはじまると症状が消えたり、軽くなります。原因はよくわかっていませんが、女性ホルモンの分泌の乱れや、脳内の神経伝達物質との関係が指摘されています。婦人科や女性外来で症状を軽減する治療を行っていますので、症状がつらいときはガマンせずに相談してみましょう。11121314●排卵期成熟した卵胞から卵子が排出される。排卵痛や冷え症状が現れることがある。●黄体期排卵が終わった卵胞は黄体という組織に変わり、プロゲステロンを分泌して子宮内膜をさらに厚くし、妊娠の準備を整える。乳房が張ったり、体がむくんで太りやすくなったり、肩こりや便秘などが起こりやすい。眠気、イライラなども起こり、心身の状態が不安定になる。●乳房の張り・痛み ●下腹部痛 ●体重増加 ●手足のむくみ ●肌荒れ ●肩こり ●だるい ●便秘・下痢●イライラする ●不安になる ●集中力が低下する ●眠くなる●気分が落ち込む●やる気が出ない●腰痛●頭痛●疲れやすい●月経期10プロゲステロン排卵日1516171819排卵を境に低温期と高温期に分かれていれば排卵があるおもな症状体の症状心の症状20212223高温期242526272812月経性器乳房全身PMSの時期日常生活に支障が出るほどつらいときは、受診を17月経前症候群(PMS)月経前の不調

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