チェック!チェック!気になる症状と気をつけたい病気✓1月経性器乳房全身 月経のときの出血(経血)量には個人差がありますが、「昼用ナプキンが1時間もたない」「レバー状のかたまりがたくさん出る」といった場合、経血量が多すぎる「過多月経」の可能性があります。 思春期や更年期のころの過多月経は、ホルモンの分泌異常で起こることが多く、あまり心配いりません。ただし、過多月経は、月経が8日以上つづく「過長月経」を伴っていることが多く、「貧血」に注意が必要です。貧血がある場合は、疲れやすい、息切れするなどの症状があります。 注意したいのは成熟期の過多月経で、とくに年齢とともに経血量が増えている場合。「子宮筋腫」や「子宮腺筋症」「子宮内膜症」「子宮内膜増殖症」などの病気が潜んでいる可能性があります。早めに婦人科や女性外来を受診しましょう。いずれも女性ホルモンのエストロゲンの関与が指摘されています。筋層内筋腫粘膜下筋腫しょうまく漿膜下筋腫子宮の筋肉の一部に良性の腫瘍ができる病気。20〜40歳代の女性に多くみられます。筋腫をとる必要がある場合は手術をしますが、閉経後は、自然に縮小して症状も消えるため、筋腫が小さく症状が軽い場合や、妊娠に影響がない場合は、経過観察や薬物療法を行います。おもな症状●過多月経●過長月経●不正出血●月経痛●貧血●腰痛●頻尿●便秘子宮内膜症 、子宮内膜増殖症発生場所により3つのタイプにわけられるカイロや腹巻で腰やおなかを温める。カイロは骨盤やおへその下あたりにあてるとよい。子宮内膜と似た組織が子宮の筋層内にもぐり込み、そこで月経にあわせて増殖、出血をくり返す病気。以前は子宮内膜症に含められていましたが、現在は別の病気と位置づけられています。子宮内膜症や子宮筋腫とあわせて起こることが多く、過多月経や激しい月経痛があります。おもな症状●過多月経 ●月経痛 ●貧血 ●下腹部のふくれ足湯や半身浴で体を芯から温める。足湯は、足首までを42度ぐらいのお湯に20分間ほどつける。考えられるその他の病気体の冷えは月経痛のもと。腰や体を温めて血行をよくすると、月経痛がやわらぎます。月経中は、下半身を締めつけて血行を悪くするきついガードルやジーンズは避けましょう。P19熱いお湯を足して湯温を保つコラム月経痛のセルフケア年齢とともに経血量が増えている場合は、病気の可能性が18体を温める気をつけたい病気や不調子宮筋腫✓チェックしよう!子宮腺筋症経血量が多い
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