からだおもい
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チェック!チェック!✓23月経性器乳房全身卵巣腹膜15歳以上はイブプロフェン系の鎮痛剤がおすすめダグラス窩 月経痛の原因の1つは、子宮内膜でつくられるプロスタグランジンという生理活性物質です。子宮を収縮させて子宮内の経血を体外に押し出すはたらきがあり、この物質が多すぎると収縮が強くなりすぎて月経痛が起こります。また、子宮が未発達な思春期のころは、経血が押し出される子宮の頸管部分が細いため、月経痛が起こることもあります。月経痛には鎮痛剤を飲んでも痛みがおさまらず、日常生活に支障をきたすほど痛みがひどいものもあります。これを「月経困難症」といい、腰痛や頭痛、吐き気などの症状も現れます。月経困難症にはプロスタグランジンの過剰分泌などで起こる「機能性月経困難症」と、「子宮内膜症」や「子宮筋腫」「子宮腺筋症」などの病気が原因で起こる「器質性月経困難症」があります。月経痛がひどいときは、早めに婦人科や女性外来を受診しましょう。小腸卵管膀胱直腸うつぶせになってほおづえをつき、胸を反らす。息を吸いながらひざを曲げ、かかとをお尻につけたら、息を吐きながら脚を勢いよく床に落とす。ストレッチで骨盤内の血行を促すと月経痛がやわらぎます。子宮内膜とよく似た組織が、子宮以外の場所に発生する病気。10歳代後半〜30歳代に多くみられます。卵巣や腹膜、ダグラス窩(か)などにできやすく、月経のたびに増殖、出血をくり返しますが、経血のように体外に排出されないため、炎症や周囲の組織と癒着を起こし、月経のたびに痛みがひどくなります。月経のある限り完治するのはむずかしく、ライフステージにあった治療を行います。おもな症状●月経痛●下腹部痛●腰痛●性交痛●過多月経子宮筋腫    、子宮腺筋症    、卵巣のう腫鎮痛剤は、正しく服用すれば体の害になることはありません。鎮痛剤には痛みのもとになるプロスタグランジンの生成を抑える作用があるため、痛みが軽いうちに飲むほうが効き目があります。卵巣卵巣内に茶色のドロドロした血液がたまるため「卵巣チョコレートのう胞」と呼ばれる。大きくなると強い下腹部痛がある。卵巣がんに移行することも。ダグラス窩ダグラス窩は子宮と直腸の間にあるくぼみ。癒着が起こると排便痛や性交痛もある。腹膜小さな子宮内膜様組織が多く、癒着しやすいが、症状は軽い。P24考えられるその他の病気3〜5回。気持ちいいと思う程度でOKP18P18子宮内膜症のできる場所日常生活に支障をきたすほどなら、病気の可能性が19骨盤内のうっ血を防ぐ鎮痛剤を早めに服用する気をつけたい病気や不調子宮内膜症月経痛がひどい

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