からだおもい
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月経性器乳房全身膣チェック!なにこれ�気になる症状と気をつけたい病気 下腹部にふくれや痛みを感じるときは、子宮や卵巣にトラブルが起きている可能性があります。とくに卵巣の病気は気づきにくいため、こうした異変を見すごさないことが大切です。下腹部がふくれて張っている感じがする、下腹だけがポコッと出ているなどの症状があるときは「卵巣腫瘍」の可能性があります。すぐに婦人科や女性外来で卵巣の検査を受けましょう。 下腹部痛は「月経前症候群」や「月経困難症」にみられ、経血量も多いときは「子宮筋腫」や「子宮腺筋症」「子宮内膜症」が、不正出血を伴うときは「子宮体がん」が疑われます。下腹部痛や高熱、おりものの増加がみられるときは、セックスなどで膣から侵入した細菌やウイルスによって「子宮内膜炎」や「卵管炎」「卵巣炎」を起こしていることも。妊娠の可能性がある場合の下腹部痛は、子宮外妊娠や流産が考えられます。卵巣のう腫卵巣の中に分泌液がたまって袋状の腫瘍ができる病気。10〜80歳代と幅広い年齢層でみられます。のう腫が大きくなると、卵巣が根元からねじれる「茎(けい)捻転(ねんてん)」を起こすことがあり、激しい下腹部痛や吐き気におそわれます。ほとんどが良性ですが、まれに悪性に変わることがあります。卵巣がんのリスクが高い人✓✓✓✓P17P19P19P20卵巣腫瘍には「卵巣のう腫」と「充実性腫瘍」があります。卵巣腫瘍のほとんどが卵巣のう腫で、その多くが良性です。充実性腫瘍の多くは悪性で、代表的なものが「卵巣がん」です。卵巣は女性の体の中でもっとも腫瘍ができやすい臓器ですが、下腹部のふくれなどを感じるのは腫瘍が大きくなってから。それでも、太っただけと感じる人がほとんどです。卵巣腫瘍は良性か悪性かの見極めが重要。卵巣腫瘍が疑われるときはすぐに検査を受けることが大切です。おもな症状●初期は無症状 ●下腹部のふくれ・張り・しこり ●下腹部痛●腰痛 ●頻尿 ●便秘月経前症候群   、月経困難症   、子宮筋腫   、子宮腺筋症   、子宮内膜症   、子宮頸がん   、子宮体がん   、子宮内膜炎、卵管炎、卵巣炎卵巣がん卵巣にできる悪性の腫瘍で、40歳以降に多くみられ増加傾向にあります。自覚症状がほとんどなく、進行も早いため、多くはがんが進行した状態でみつかります。早期発見には「子宮(頸)がん検診」   のときに超音波検査を受けて、卵巣がんをチェックすることが大切。卵巣がんのリスクが高い人は、年1回検査することをおすすめします。正常な卵巣アーモンドぐらいの大きさ外膣P18P20卵巣腫瘍下腹部に症状が現れるのは、こぶし大になってからP18考えられるその他の病気P33妊娠・出産経験がない卵巣がんや乳がんにかかった近親者がいる肉類や動物性脂肪などをよくとる子宮内膜症(卵巣チョコレートのう胞)がある卵巣の病気のサインかも。見すごさないで24気をつけたい病気や不調卵巣腫瘍✓チェックしよう!下腹部のふくれ・痛み下腹部のふくれ・痛み

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