からだおもい
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月経性器乳房✓✓チェック!お全な身か 体がだるいときや疲れやすいときは、心身に休息が必要なサイン。体を十分に休めて、リラックスや気分転換を心がけることが大切です。それでも症状が改善されないときは、病気が隠れていることがあります。 月経前のだるさは「月経前症候群」が、閉経前後なら「更年期障害」が疑われます。不眠などを伴うときは「うつ病」の可能性もあります。また、女性に多い病気である甲状腺機能異常の「バセドウ病」や「橋本病」も疑われます。甲状腺はのどぼとけの下にある器官で、代謝を活発にする甲状腺ホルモンをつくり出しています。バセドウ病や橋本病になると甲状腺ホルモンが正常に分泌されず、代謝が活発になりすぎたり、逆に落ちたりしてだるさや疲れやすさが生じます。だるさや疲れやすさが治まらないときは婦人科や女性外来に相談を。「甲状腺検査」(P34)も行っています。おもな症状●疲れやすい ●首の腫れ ●動悸 ●息切れ ●ほてり ●発汗●体重減少 ●手の震え ●下痢 ●イライラ ●眼球が出る月経前症候群   、更年期障害   、うつ病、自律神経失調症甲状腺に慢性の炎症が起きてはたらきが低下し、甲状腺ホルモンが不足する病気。甲状腺機能低下症ともいわれ、40〜50歳代の女性に多くみられます。代謝が落ちると、疲れやすさや甲状腺の腫れが生じるほか、冷えやむくみなども現れます。おもな症状●疲れやすい ●首の腫れ ●冷え ●むくみ ●便秘 ●眠気●皮膚の乾燥 ●体重増加 ●倦怠感 ●無気力 ●もの忘れP26正常な甲状腺はやわらかく、外から手で触ってもわからないが、異常が生じると見た目にわかるほど腫れてくる。考えられるその他の病気甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある蝶の形をした小さな臓器。ここでサイロキシンとトリヨードサイロニンの2種類の甲状腺ホルモンをつくり出しています。甲状腺ホルモンは、全身の多くの臓器に作用し、成長・発育にも関係しています。また、エネルギー産生や代謝、心臓の機能調整など、生命を維持するための重要なはたらきもしています。女性ホルモンと関連が深いことから、甲状腺機能異常は女性に多くみられます。P17コラム甲状腺ホルモンとは首の腫れがあれば、甲状腺の病気の可能性が25気をつけたい病気や不調バセドウ病(甲状腺機能亢進症)甲状腺のはたらきが活発になりすぎて、甲状腺ホルモンが分泌されすぎてしまう病気。甲状腺機能亢進症ともいわれ、20〜30歳代の女性に多くみられます。代謝が異常に活発になると、疲れやすさや動悸などが生じ、甲状腺も腫れます。橋本病(甲状腺機能低下症)だるい・疲れやすい

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