チェック!気になる症状と気をつけたい病気✓月経性器乳房お全な身か日本人女性の平均閉経年齢は50歳ぐらいで、閉経の前後あわせて10年間を更年期といいます。更年期になると卵巣機能が低下・停止し、女性ホルモンの分泌量が急激に減少します。そのため自律神経のはたらきなどが乱れて、心身にさまざまな不調が現れます。また、閉経後は女性ホルモンに守られていた骨や血管、肌、粘膜などが急激に衰えはじめ、それによるさまざまな症状も現れます。その症状がひどく、日常生活に支障をきたすほどつらい状態を「更年期障害」といいます。更年期以降の不調や病気は、すべて女性ホルモンの欠乏が関与しています。そのため、不調があるときは、まず婦人科(更年期外来)や女性外来を受診しましょう。更年期障害は、卵巣機能の低下・停止による女性ホルモンの減少に加え、子どもの独立や夫との関係などの環境的要因、本人の気質・体質などが関与していると考えられています。更年期の症状は多岐にわたるため、つい症状別に内科や整形外科、精神科…と受診しがちです。しかし、専門外の医師には更年期の視点が欠けていることが多く、更年期医療を受けられず、つらい症状に悩みつづける女性も少なくありません。更年期障害の専門科は婦人科(更年期外来)や女性外来で、女性ホルモンを補うホルモン補充療法(HRT)や漢方療法などの治療が行われます。血管運動神経症状精神神経症状運動器官系症状皮膚・分泌系症状知覚障害症状泌尿器・生殖器系症状消化器症状その他ほてり、のぼせ、手足や腰の冷え、多汗、動悸、頻脈、息切れめまい、耳鳴り、頭痛、頭重、不眠、憂うつ、あせり、不安感、イライラ、気力減退、恐怖感、判断力低下、興奮しやすい、もの忘れ、記憶力減退肩こり、腰痛、関節痛、背部痛、筋肉痛シミ、シワ、皮膚のかさつき・かゆみ、湿疹、口やのどの渇き、目の乾き、だ液分泌異常しびれ感、知覚過敏・鈍感、蟻走感(皮膚をアリがはっているように感じること)頻尿、残尿感、排尿痛、月経異常、性交痛、性交時出血、膣粘膜の萎縮・乾燥、膣炎 食欲不振、胃もたれ、便秘、下痢、腹部膨満感、のどのつかえ、吐き気コレステロール値の上昇、だるい、疲労感、胸部圧迫感、胸痛、立ちくらみすべてに女性ホルモンの欠乏が関与している更年期にみられるさまざまな症状26気をつけたい病気や不調更年期障害チェックしよう!更年期以降の不調
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