からだおもい
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 不妊症の原因に男女差はなく、女性のおもな原因として初産の年齢の上昇が指摘されています。 女性の社会進出や晩婚化で、30歳代半ばになってから赤ちゃんを望む女性が増加。しかし、30歳代半ばをすぎると、卵子の質が低下してくるため妊娠能力も低下してきます。また、年齢とともに「子宮筋腫」や「子宮内膜症」などの発症率が高くなるため、こうした病気が妊娠の妨げになっていたり、性感染症から子宮内膜炎などを起こし、それが不妊の原因になっているケースも増えています。 いずれ子どもがほしいと思っている人は、こうしたことをふまえたうえでバースプランを立てましょう。また、日ごろから定期的に検診を受けるなどして健康管理をすることが大切です。※結婚して妊娠を望んでいる夫婦が、2年以上妊娠しない状態。 日本の若い女性は「やせすぎ※」の人が多く、それが妊娠や出産、健康にさまざまな弊害を及ぼしています。 日本では、生まれたときの体重が2,500g未満の「低出生体重児」が増加しており、その要因の1つとして妊婦のやせすぎが指摘されています。低出生体重児の赤ちゃんは、将来、生活習慣病になるリスクが高くなることがわかっています。 また、極端な食事制限によるダイエットで、月経が止まっている「体重減少性無月経」の女性も増えています。この状態が長引くと、将来、不妊や骨粗しょう症になるリスクが高まります。※体格指数〔BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)〕が18.5未満なら「低体重(やせ)」で、18.5以上25未満が「普通体重」です。コラム28女性の社会進出や晩婚化で不妊症※で悩む夫婦が増えている“やせすぎ”に注意!低出生体重児や無月経が増加している

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