年代別おすすめの乳がん検診「定期健診」は基本的な健康チェック。毎年受けることで体の変化がわかり、病気の予防や早期発見に役立ちます。40歳からは「特定健診」を受けましょう。特定健診は、動脈硬化を進行させ、心臓病や脳卒中のリスクを高める「メタボリックシンドローム(メタボ)」の該当者と予備群の抽出を目的としたもの。女性は閉経前になると女性ホルモンの分泌量が減り、メタボリスクが高まります。「メタボは無縁」なんて油断は禁物です。子宮頸がんは20〜30歳代に急増しており、初期は無症状です。そのため、20歳から「子宮(頸)がん検診」が推奨されています。検査は子宮の頸部(入口)を綿棒のような器具でこすり、細胞を採取するだけ。簡単な検査ですが、将来、がんになる危険性の高い前がん状態を発見でき、定期的に受けることで子宮頸がんを未然に防ぐことができます。職場や自治体の「乳がん検診」の対象は40歳からである場合が多く、「視触診+マンモグラフィ検査」が一般的です。しかし、30歳代の発症も増えているため、年齢にかかわらず乳腺の専門クリニックなどで乳がん検診を受けることをおすすめします。家族に乳がんにかかった人がいる場合は、20歳代に一度受けておくと安心です。定期健診のおもな検査項目●診察 ●血圧検査 ●胸部レントゲン検査 ●尿検査 など特定健診のおもな検査項目●定期健診の検査項目+腹囲測定 ●血液検査 など年に1回「定期健診」または「特定健診」を20歳から2年に1回「子宮(頸)がん検診」を (子宮頸がん)P2040歳から2年に1回「乳がん検診」を (乳がん)P22子宮や卵巣の病気がチェックできる「経膣超音波検査」も受けよう経膣超音波検査は、子宮や卵巣のようすを超音波画像でチェックする検査。子宮筋腫や子宮内膜症などの発見や、子宮体がん、卵巣のう腫などのリスクチェックに有効です。20歳代医師と相談のうえ、「視触診」「超音波検査」などを子宮頸がんワクチンを接種しても検診は定期的に子宮頸がんワクチンは、おもな原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型の感染を防ぐものです。感染する前にワクチンを接種すれば子宮頸がんの予防が可能です。ただし、このワクチンで発がん性のあるすべてのHPVの感染を防げるわけではありません。また、すでに感染しているHPVを排除したり、がんを治す効果もありません。ワクチンを接種しても、2年に1回子宮がん検診を受けましょう。30歳代「視触診」「超音波検査」+必要に応じて「マンモグラフィ検査」を※乳腺が発達した20〜30歳代、妊娠している人は超音波検査が向いています。40歳代〜乳がん検診(視触診+マンモグラフィ検査)に加え「超音波検査」を※より正確な診断のために、マンモグラフィ検査と超音波検査の併用がおすすめです。33
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