からだおもい
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40歳から「大腸がん検診」「肺がん検診」「胃がん検診」が推奨されています。子宮体部に細い棒のような器具を入れ、内膜の細胞を採取してがん細胞がないか調べます。多少の痛みや出血を伴うことも。子宮体がんは40歳から増えはじめるため、不正出血があれば定期的に検査を受けましょう。「性感染症検査」は血液検査で梅毒やエイズ、肝炎などの感染を、「おりもの検査」はおりものを採取して、細菌、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナスなどの感染を調べます。性感染症は10〜20歳代に急増しており、無症状のこともあります。セックス経験があれば、1〜2年に1回検査を受けましょう。なお、性感染症がチェックできるキットも市販されています。血液検査で甲状腺ホルモン値を調べて、甲状腺の病気の診断に役立てます。バセドウ病は20〜30歳代、橋本病は40〜50歳代の女性に多くみられるため、疲れやすさがあれば、年1回の検査をおすすめします。血液検査でエストロゲンや卵胞刺激ホルモンなどの値を調べます。エストロゲンの数値が減り、卵胞刺激ホルモンの数値が高くなっている場合、更年期障害が考えられます。この検査で無排卵や無月経もわかります。手のX線写真をコンピュータで処理し、骨量を測定する方法などがあります。骨密度は40歳後半から急激に減るため、40歳になったら2年に1回検査を。20歳代でムリなダイエットをした人はとくに要注意です。全身の病気の早期発見と予防を目的とした健診で、生活習慣病やがんの早期発見率が高くなっています。健康保険適用外で、検査の項目や時間、費用は実施する医療機関によって違いますが、職場の助成が受けられる場合もあります。女性特有の病気の検査を組み入れた「レディースドック」を実施しているところもあります。●胸部X線検査と喀痰細胞診(喫煙大腸がん検診の内容●便潜血検査P20P25肺がん検診の内容者のみ)併用P21胃がん検診の内容●胃X線検査P26P2740歳から年1回「大腸がん検診」「肺がん検診」「胃がん検診」を子宮体がん検診(子宮体がん)性感染症検査・おりもの検査(性感染症)甲状腺検査(バセドウ病・橋本病)女性ホルモン検査(更年期障害)骨密度検査(骨粗しょう症)人間ドック34大腸がん女性のがん死亡率の第1位。大腸がん検診で早期のがんが発見でき、その時点で治療すればほぼ100%治ります。肺がん女性は喫煙者だけでなく、非喫煙者にも多くみられ、女性のがん死亡率の第2位。比較的治りにくいがんで、禁煙と早期発見がとても大切です。胃がん減少傾向にありますが、それでも女性のがん死亡率の第4位。胃がん検診で早期のがんが発見でき、その時点で治療すればほぼ100%治ります。検診を毎年の恒例にしよう

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